血栓リスク

加圧ダイエットを勧めない医師が70%

トップページにも書きましたが、「医師に相談できるQ&Aサイト アスクドクターズ」で医師100名に対して「先生のご家族や親しいご友人が加圧ダイエットを望んだ場合、勧めますか?」というアンケート( http://news.askdoctors.jp/trend-diet/515.do )を行ったところ、「勧める」という回答の医師が21%、「絶対に勧めない」という回答の医師が16%、「勧めない」という回答の医師が54%、「わからない」という回答の医師が9%だったという結果があります。

 

加圧ダイエットを勧めない医師が70%あったわけですが、その理由として、内臓機能障害の危険性や血栓症などがリスクが挙げられています。
また、「まだまだ医学的根拠の蓄積が乏しい」という医師の意見もあります。

 

確かに、加圧トレーニングのこういったリスクは無視できるものではないと思います。
血栓が生じるということは脳血管障害から半身不随になったり、命にも関わる危険性があるということです。

 

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血流制限の怖さ

加圧トレーニングは腕や脚の血流を一時的に制限して行うトレーニングですが、この血流制限が怖いのは、虚血状態に陥り、これを繰り返すことで、小さな血栓ができやすい状態になり、やがて大きな血栓がつくられることではないでしょうか。

 

虚血とは、単に血液が流れていかなくなって栄養や酸素の欠乏状態に組織がなるということではなくて、血流制限を解除し血流が再開されると(再かん流)、その際に大量の活性酸素が出てきて、血管にダメージを与えることです。

 

この虚血と再かん流は、ストレスを受けても発生します。
過度な運動や痛みを我慢してまで行うトレーニングは活性酸素を発生させますから逆に老化を招きますが、こういったストレスを受けると、交感神経が刺激されて胃の血管が収縮し、血流が一時的に途絶えます(虚血)。
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そして、ストレスから解放されほっとすると血管が広がり血流が再開します(再かん流)。
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その際に酸素が一気に血管内に流れ込み、大量の活性酸素が発生し、血管にダメージを与えます。

活性酸素と血栓

血管内に大量に発生した活性酸素がどうして血管にダメージを与えるかというと、血管の内皮細胞を傷つけるからです。

 

血管の構造は、血液とじかに接する部分は内膜と呼ばれ、内膜は一層の内皮細胞でおおわれています。
内皮細胞は、血液が運んできた組織への配給物質を調節する役割を担っています。また血流の調節を行ったり、血小板の接着や凝固を抑制して血栓ができるのを防いでいます。

 

しかし、虚血再かん流による物理的なストレスなどで活性酸素が大量発生すると、内皮細胞は傷つけられます。
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傷つけられた内皮細胞はもちろん傷つけられた細胞を新品に取り換えながら働くのですが、加齢が影響します。
加齢によって内皮細胞の再生はだんだん遅くなり、いずれその限度がくると細胞の増殖が停止します。
つまり、加齢に伴って血栓がだんだんできやすくなっていきます。

活性酸素と悪玉コレステロール

一方、大量の活性酸素によって酸化させられた血中リポタンパク(特にLDL いわゆる悪玉コレステロール)は、マクロファージ(白血球の一種)がこれを食べて処理します。
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すると、膨れ上がったマクロファージが泡末細胞(ほうまつさいぼう)になり、
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内膜の中にどんどん溜まっていき、
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アテローム(粥状隆起)をつくります。
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アテロームは、動脈の内径を狭くし、高血圧症や血栓症など、心血管系疾患の原因になります。

虚血と再かん流が長期間繰り返されると・・

加圧トレーニングを繰り返すことによって虚血再かん流の繰り返しが長期間継続されると、自前の活性酸素除去システム(酵素)も弱体化し、再かん流障害の影響が大きくなっていきます。

 

動脈と静脈は毛細血管によってつながれていますが、どの部分でつながれているかというと、内皮細胞の層でつながれています。

 

そして、最初は毛細血管内の内皮細胞でつくられる小さな血栓だったのが、かなりの頻度で小さな血栓がつくられていき、
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その小さなトラブルが繰り返されることでだんだんリスクが増していき、
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やがて太い血管の内皮細胞で大きな血栓がつくられ、心筋梗塞や脳梗塞を招くことになります。

 

加圧トレーニングは、こういった血栓リスクにすぐ対応できるよう、病院でのトレーニングが、最低限のルールだと思うのですが。。

(※本文中の「加圧トレーニング」の表示はKAATSU JAPAN 株式会社の登録商標です。)

 

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